京都の観光地といえば、まず寺社などが思い浮かびますが、美術館や博物館、史料館等のミュージアムも各地にあり、興味深い展示をおこなっています。それぞれテーマ性をもった展示に特徴があり、京都との関わりを考えながら見学するのもおもしろいでしょう。


●源氏物語ミュージアム  ●大西清右衛門美術館  ●角屋もてなしの文化美術館 

●京都市学校歴史博物館 ●京都ギリシアローマ美術館  ●高台寺掌美術館 

●細見美術館 ●京都アスニー(平安京歴史ゾーン)











宇治市宇治東内  
0774-39-9300
入場料金  大人 500 円 小・中学生 250 円
開館時間  午前9時−午後5時
休館日   月曜日(祝日の場合は翌日)


 平安時代中期に書かれたわが国を代表する長編物語「源氏物語」。その後編の十帖は宇治を舞台にしていることから「宇治十帖」の名で親しまれています。
 源氏物語ミュージアムには常設展示室、企画展示室などがあります。常設展示室では、光源氏が都で華やかな時を過ごした六条院の模型や、平安時代の貴族が日常的に使っていた牛車、女房装束、屏風などの復元品が展示されているほか、マルチ画面映像や音響を取り入れて源氏物語の紹介も行われています。企画展示室では、期間を区切って源氏物語や平安時代の文化にかかわる展示が行われています。





京都市中京区三条通新町西入釜座町
075-221-2881

入場料金  高校生 300円 中学生 200円
開館時間  午前10時−午後4時30分
休館日   月曜日(祝日の場合は翌日)

 京都・三条釜座でおよそ400 年前から釜制作に従事してきた釜師の子孫、16代の大西清右衛門氏が開設した全国初の「釜の美術館」です。三条釜座は平安時代から鋳物の生産地として知られ、隆盛時は80軒もの釜師が活躍していたと言われます。大西家は中世釜座の面影を残すただ1軒の家で、千家家元宗匠に出入りを許された千家十職の一つとして伝統の「わび茶」釜を製作しています。
 美術館では、16代にわたって選ばれてきた釜をはじめ、古文書、下絵、木型など1000点の所蔵品が展示・公開され、釜制作のパネル展示と解説も行われます。





京都市下京区西新屋敷揚屋町  
075-351-0024
入場料金  中・高校生 800円
開館時間  午前10時−午後4時
休館日   月曜日(祝日の場合は翌日)

 角屋は京都の花街・島原に唯一残る揚屋建築の遺溝で、昭和27年(1952)に国の重要文化財に指定されています。揚屋とは昔の「もてなしの文化」の場で、江戸時代には多くの文人墨客でにぎわいました。所蔵美術品の蕪村筆「紅白梅図屏風」は昭和58年(1983)に重要文化財の指定を受けています。平成元年(1989)には財団法人角屋保存会が設立され、建造物や約1万1000点におよぶ美術工芸品の保存と活用が行われています。
 角屋もてなしの文化美術館は平成10年にオープン。角屋の建物や所蔵美術品などが展示公開され、江戸時代の饗宴の様子が紹介されます。





京都市下京区御幸町通仏光寺下ル橘町  
075-344-1305
入場料金  中・高校生 100円
開館時間  午前9時−午後5時
休館日   水曜日(祝日の場合は翌日)

 京都は日本の近代学校教育の発祥の地で、明治2年(1869)には町衆の手により全国初の学区制学校である「番組小学校」64校が開校しました。学校歴史博物館は、京都市の学校が所蔵する美術工芸品や歴史資料等により京都の教育の歴史と町衆の情熱を後世に伝えるとともに、市民の生涯学習や子どもたちの学習意欲に役立てる施設として旧開智小学校跡にオープンしました。
番組小学校の美術工芸品や教具・教材を中心に所蔵品は約8000点にのぼり、学校ゆかりの作家から母校に寄贈された美術工芸品なども順次企画・展示される予定です。





京都市左京区下鴨北園町  
075-791-3561
入場料金  中・高校生 500 円
開館時間  午前10時−午後5時
休館日   月曜日(祝日の場合は翌日)

 古代ギリシアローマに魅せられた蜷川明氏と妻岸子さんが、40有余年にわたるコレクションを広く一般に公開し、同時に末永く保存するため自宅を改装して創設しました。
 京都ギリシアローマ美術館には、ギリシアのオリジナルの彫刻数点、リシュツホスの原型を伝えるローマ時代の大理石トルソをはじめ、大理石の彫刻や石棺彫刻、テラコッタ塑像など数十点が展示されています。ギリシアのアルカイック、クラシック、ヘレニズムの各年代にわたる壺絵のコレクション約100点も展示されており、ギリシアやローマの美術史の流れを学ぶことができます。





京都市東山区高台寺下河原町
075-561-1414

入場料金  中・高校生 200 円
休館日開  午前9時30分−午後5時
館時間   無休

 高台寺は、北政所ねねが太閤秀吉の菩提を弔って慶長11年(1606)に建立しました。ここには、桃山時代の美意識をあらわす漆工芸の粋を集めた蒔絵の調度品が数多く残されており、「蒔絵の寺」として広く知られています。
 その塔頭寺院である圓徳院門前にショッピングゾーンの京・洛市「ねね」があり、その2階に中核施設として高台寺掌美術館が設置されています。ここには、高台寺と関連各寺院に収蔵されていた名品を中心に、この地で後半生を送った高台院(ねね)ゆかりの文化芸術の品々が展示公開されています。





京都市左京区岡崎最勝寺町  
075-752-5555
入場料金  中・高校生 200 円
開館時間  午前10時−午後6時
休館日   月曜日(祝日の場合は翌日)

 細見美術館は、財団法人細見美術財団収蔵の日本美術の名品を展示・公開しています。そのコレクションは、縄文・弥生時代から始まり、平安・鎌倉時代の仏教及び神道美術、室町時代の水墨画と大和絵・蒔絵などの工芸品、桃山時代の装飾美術と茶道具、江戸時代の琳派・人文画など各流派の絵画と、ほぼ全時代の作品を網羅しています。
中でも、江戸時代の洗練された美意識を象徴する様式として広く親しまれる琳派の作品群がその中心。重要文化財も数十点含まれており、日本の絵画・彫刻・工芸・書の名作の流れを学ぶことができます。





京都市中京区丸太町通七本松西入  
075-812-7222
入場料金  無料
展示時間  午前9時〜午後5時
休館日   第2・4火曜日(祝日の場合は翌日)

 京都の礎となった平安京。碁盤目状の町並みは平安京が今に活きている何よりの証拠。平安京歴史ゾーンの目玉,「平安京復元模型(1/1000)」では,朱雀大路を中心に大内裏や社寺,貴族の邸宅などを精巧に復元,平安京の街の姿を一望することができます。国家的な饗宴の場であった「豊楽殿(1/20)」の復元模型,また,当時の建物の屋根を飾った「鴟(し)尾(び)」の実物大復元模型や「国宝北野天神縁起絵巻(承久本)」を最新のデジタル技術で複写したレプリカ,「国宝洛中洛外図屏風(上杉本)」陶板壁画なども同時に展示しています。
 現地は平安時代,大内裏の中にあって,酒などを造っていた役所「造酒司(みきのつかさ)」のあった平安京ゆかりの場所。当時の柱穴跡の様子もよくわかり,平安京を間近に体感し学べる施設となっています。
 また,2巻1組300円にて販売している「平安京図会(ずえ)」では,現在の道や街が,平安京のどのあたりにあったか一目瞭然。毎週金・土曜日のボランティアガイドによる解説(時間要確認)もあわせ,修学旅行における平安京探索学習の出発点・終着点として最適です。