東西は堀川から千本通、南北は寺之内から一条通りあたりに広がる織・染物の町で、紋屋町・今織町・糸屋町と繊維にちなんだ町名が見られ、 手機(てばた)の風情には及ばないものの現在も各町家からシャカシャカと織機の音がもれてきます。西陣の町家のほとんどは“機屋建”と呼ばれる採光のためのむしこ窓あるいは丸に十字の窓のついた極端に低い二階建で、「うなぎの寝床」の表現どおり間口4mほどの家が軒を連ねています。この西陣に最近、カタカナ名の表札や アーティスティックな表札のかかる町家が増えており、昔ながらの町並みが外国人や芸術家には新鮮で美しく、外部の人にとっても守るべき「伝統の町」であることがわかります。また西陣を歩いていると、茶道のメッカであった寺之内周辺には和菓子の老舗、千本周辺には仕出し屋さんが多いのに気づきます。機屋さんの贅沢が「食」にあり、そのおかげで西陣界隈にはおいしい店が多いのだとか・・・・・・。
 北野天満宮の門前町・上七軒は京都で最も古い遊里で、西陣の旦那衆や天満宮の参拝客で賑わう花街です。同じ西陣でも機屋町と違い生活臭がなく、本二階で垢抜けした表構えのお茶屋が並びます。

 

上京区浄福寺通上立売上ル大黒町693 tel:075-431-0020

 西陣織の手織(てばた)技術を伝える展示館で、京町家造りの館内に、能装束や全国各地の手織品、手織道具が展示されています。ここでは手織の平織りと藍の絞り染めで作品作りの体験ができます。

 

上京区寺之内通大宮東入ル妙蓮寺前町 tel:075-451-4145 10:30〜17:00 不定休

 築100年以上の町家の中に鍾馗さん(しょうきさん:家内安全の守り神)や布袋さん、ランプなどレトロ雑貨、手頃なアンティーク和食器が並びます。表の屋根にギターがあるのが目印です。

 

上京区寺之内通大宮東入ル tel:075-441-4429
10:30〜20:00 不定休

 創業120年という老舗で、せき・のどの痛みにはこの店の作りたての飴がよく効くそうです。「西陣名物たんきり飴」、ちょっと珍しいおみやげにいかがでしょうか。

 

上京区浄福寺通五辻 tel:075-441-1061 8:30〜18:00 日曜休

 創業180年の老舗で、創業当時から白小豆を用いたお菓子を得意とし、看板の「西陣どらやき」ももとは白小豆の入った「西王母」という格式深い名前のものだったそうです。「西陣どらやき」「京北山」など、厳選された丹波小豆の粒あんと丁寧な手作りの味が人気です。