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東西は烏丸から油小路、南北は姉小路から四条通りのエリアで、昔の繁華街は現在よりも少し西寄りだったことがわかります。中心部の室町・新町通りは、織屋町の西陣に対して問屋街の室町と言われ、現在も平日は繊維業者の車が行き交う呉服商が並ぶ通りです。鉾町は室町時代に東西・南北の街路に面した町同志が一つの町(両側町)になって形成されたもので、応仁の乱後一度途絶えた祇園祭が復興したのはこの両側町の団結によります。現在も祇園祭の山鉾は各町で維持保存され、町衆が祭を支えています。鉾町には風格と洗練された美しさを備えた町家が多く、手入れをしながら昔のままの状態で、今もなお生活が営まれているのです。 |
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新町通りに面して建つ町家で、落ち着きある表構えに呉服問屋として栄えた歴史がうかがえます。間口が5間(約10m)、奥行き20間の、店舗棟、住居棟、商品用と道具用の二つの蔵そして各棟を結ぶ大小の庭と通り庭(土間)からなる表屋造りの屋敷です。各部屋の襖が開け放たれると、表の店側から奥の蔵が見通せて、白壁からはねかえった光線が座敷を照らし出します。冷暖房装置でなく、畳を網代(あじろ)に、襖を葭戸(よしど)にと、季節により、座敷のしつらえを替えて自然に対応する、視覚や触覚で涼しさや暖かさを演出する、京都人の美意識と洗練された贅沢をうかがい知ることができます。 |
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下京区綾小路通新町西入ル矢田町116 tel:344-5724 日にち限定で公開、または完全予約制で見学コースもある 寛保三年(1743)年、「奈良屋」の屋号で創業した呉服商の屋敷で、間口30m、奥行き30mと市内最大規模の町家です。 店舗棟、住居棟、米蔵と大蔵・隅蔵・中蔵という典型的な表屋造りですが、独立棟として西に張り出した仏間や大きな台所など、縦長ではなく正方形の敷地を利用した特色ある建築がなされています。祇園祭には店舗棟が「伯牙山(はくがやま)」のお飾り所となり公開されます。 |
中京区蛸薬師通烏丸西入ル橋弁慶町231 tel:075-211-6710 10:00〜18:00 水曜、祇園祭期間、お盆、年末年始休
祇園祭の橋弁慶山(はしべんけいやま)のお飾り所となっている町家が改装されクラフトショップになっていて、着物の端切れを利用した巾着、匂い袋、染めののれんやタペストリー、和紙の照明器具など、京都の伝統技術による工芸品がそろいます。祇園祭の期間中は元来の町家に戻されて、五条大橋で戦う弁慶と牛若丸が飾られます。 |